(2014年12月議会 高見のり子議員の代表質疑)
◯高見のり子議員 十一月六日から九日まで、震災対処訓練の名のもとに、自衛隊が主催しアメリカ軍とオーストラリア軍が参加した、みちのくALERT二〇一四が行われました。心配する市民の声を無視して、墜落事故を繰り返す危険な米軍機オスプレイが、若林区の霞目駐屯地に初飛来しました。ところが、オスプレイが途中で引き返すなど、事前に仙台市が知らされていたスケジュールとは違った飛行が行われ、変更の理由について、仙台市はおろか自衛隊も把握できないという異常な事態でした。強風のため着艦訓練ができないなど、不安定性があったことは明らかです。いざというときに使うことができず、人命第一の震災対処にこうしたオスプレイはふさわしくないということを裏づけました。 また、住宅地の上空では、最も危険な転換モードが目撃されました。日本の航空法では安全上の基準で、ヘリにはオートローテーション機能が不可欠です。ところがオスプレイには、このオートローテーション機能がありません。すなわち、日本の法律を完全に無視して飛行しています。アメリカとの地位協定によってそんな違法なことが許されていることに、私たちはもっと怒りを持つべきです。 先ごろ行われた沖縄県知事選挙では、イデオロギーを超えた県民の共同で、基地撤去を公約に掲げる新知事が誕生しました。これは、日本のアメリカ言いなりの安全保障政策をめぐる沖縄県民の怒りが示されたものです。 今回、市は危険なオスプレイの飛来について、ノーを言うことはありませんでした。市民の命と安全を守る立場であるべき自治体の役割は果たさなかったということです。 市長は、オスプレイの飛行はなるべく人家密集地は進入路を避ける、また回転翼の制御時が危険性が高いので、そちらは海上で行うなど報告されていたのに守られなかったことについて抗議をすべきですが、お答えください。あわせて今後は飛来しないよう申し入れすべきですが、いかがでしょうか、市長に伺います。
◯危機管理監 みちのくALERT二〇一四におけるオスプレイの飛行についてでございます。 本市からの自衛隊に対する安全な運航等に関する事前の申し入れに対し、運用上可能な対応がなされたものと認識しておりますが、情報提供等、十分でない点もございました。 災害時における市民の安全・安心を確保するためには、平時からさまざまな防災訓練等を通じ、関係機関と連携を確認しておくことが重要であると考えております。今後につきましても、訓練の実施に当たりましては、万全な安全対策と関係機関との十分な情報共有を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。
- 米軍オスプレイの震災対処訓練参加をやめさせよ
- 2019年12月27日核兵器廃絶条約制定を後押しせよ