日本共産党 仙台市議団ウェブサイト

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吉田ごう
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2023.2.17 第1回定例会 代表質疑 (ふるくぼ和子)

◯ふるくぼ和子議員  ふるくぼ和子です。日本共産党仙台市議団を代表し、施政方針並びに提案されている諸議案及び市政の重要課題について質疑を行います。(中略)
eスポーツの活用による高齢者の健康づくり等の推進や、ICTを活用したフレイル健診などを否定するものではありませんが、新年度における高齢者が安心して暮らすための位置づけや施策があまりにも貧弱です。敬老乗車証については、市役所経営プランで見直しが上げられ、先月の健康福祉委員会には、高齢層と若年層で行った市民意識アンケートの結果が報告されました。高齢者の皆さんからは、買物、通院、趣味、娯楽、交流といった日常生活に大変有効に利用されていて、八四%の方が役立っていると答えています。同時に、チャージ場所の増設や利用できる交通機関を増やしてほしいといった要望も出されています。若年層の回答では、将来利用したいという割合が六七・九%にも上りました。負担割合については、今より重くてもよいとの回答が二九・九%あるものの、現在の負担等が適切が四一・四%、今より軽いほうがいいが一四・五%、合わせて五六・九%が現状もしくはもっと軽いほうがいいと答えています。年間利用上限額については、現在の負担が適切と今より軽いほうがいいを合わせると約六割が、対象年齢は現在が適切と今より拡大を合わせると八割を超えています。負担割合、利用上限額、対象年齢のいずれの項目でも、高齢層より若年層のほうが拡充すべきと答えた割合が高いことは特筆すべき点です。
 また、自由記述には二百八十八の意見が寄せられ、そのうち、老人の交通事故、運転ミス等でのニュースを見るたび、このような制度は必要と思うとか、自動車運転免許を返納した場合は負担を半額以下にするなど、もっと利用したいと思う制度に、高齢者による運転事故防止と免許返納促進のため、バス、地下鉄のある都市部だけでなく、デマンド交通やタクシー等への拡充もぜひ進めてなど、免許返納に関連した意見が多数寄せられています。
 アンケート結果を踏まえるなら、求められる取組は、敬老乗車証の利用上限をなくすことや、地域のコミュニティバスやタクシーにも使えるような制度の拡充で、高齢者の生活を支える制度へと発展させることだと考えますが、いかがでしょうか、伺います。
 聴力が低下した高齢者にとって、補聴器は生活の質を向上させる大事な補助具として利用を希望する方が大勢いらっしゃいます。しかし一方で、高価で経済的負担が大きいことから、利用したくてもできないという声も上がっています。これまでに紹介してきたように、政令市では相模原市や新潟市で事業を開始し、県内では富谷市が昨年から実施するなど、全国百二十もの自治体に広がっています。日本では十八歳を超えると、聴力の身体障害者手帳を持っていなければ何の支援もないことから、高齢者だけでなく、聞こえに支障を感じる多くの方が困難を抱えたままの日常生活を余儀なくされています。聞こえの支障や難聴を障害という狭い分野で捉えることなく、日常生活や社会で活躍していく上で補聴器は必需品という考えの下、高齢の難聴者と障害者手帳を持たない難聴者への補聴器購入に対する助成制度の創設、仙台ならではとなる取組を求めます。いかがでしょうか、伺います。

◯健康福祉局長  健康福祉局に係る数点の御質問にお答えをいたします。
 初めに、敬老乗車証のアンケートを踏まえた制度の在り方についてのお尋ねでございます。
 今般の六十歳以上を対象とした高齢層向けアンケートにおいては、回答率が六九%であったほか、制度の維持、継続を求める声や、対象交通機関の拡充といった制度の利便性向上に向けた要望を多くいただくなど、高齢層の関心の高さを改めて認識したところでございます。一方で、二十代から五十代を対象とした若年層向けアンケートの回答においては、負担割合の引上げや年間上限額の引下げが適切である旨の回答割合が高齢層と比べて高く、制度の持続可能性への課題意識が表れているものと考えております。今後、今回のアンケート結果を踏まえ、利便性向上の視点も持ち合わせつつ、高齢者人口の増加が見込まれる中においても持続可能な制度として御利用いただけるよう、丁寧に在り方の検討を進めてまいります。

◯ふるくぼ和子議員  御答弁どうもありがとうございました。
 たくさん伺いたいことがある中ですけれども、三点に絞って再質問をさせていただきたいと思います。
(中略)
三点目は、敬老乗車証についてです。局長からの答弁で話された若年層のアンケート結果についてなんですけれども、これは数字で表れているものですから、ゆがめずにきちんと正確に見ていただく必要があると思います。このアンケート結果をどう見るかということについては、今後の検討においても大事なことのはずなんです。ですから、確認をしますけれども、若年層が示したこのアンケートの意思、これが負担割合についても利用上限についても対象年齢についても現在が適切だと答えた割合、そして今より拡充と答えた割合、これを合わせると六割から八割にもなっているんだという、このアンケートで示された事実をきちんと踏まえた検討が行われるべきだと思いますので、ここは確認をしたいと思います。

◯健康福祉局長  敬老乗車証のアンケートについての重ねてのお尋ねにお答えを申し上げます。
 今回の若年層向けのアンケートにおきまして、対象年齢の引下げをはじめとして利用者負担の引下げに向けた回答の割合が高齢層に比して高く、これは将来的に制度を活用したい旨の御意向が表れているものと認識をしております。次の世代においても制度を長く御活用いただけますよう、制度の持続可能性の確保に向け、今般実施したアンケートの結果も大事にしつつ、乗車証利用データの分析も進めるなど、現状把握とその分析も行いながら、丁寧に在り方の検討を進めてまいりたいと存じます。

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