◯すげの直子委員 敬老パスについてです。敬老乗車証の将来予測について議論をさせていただきました。昨年5月の試算では、新年度は33億円かかるというふうにしていましたけれども、予算は25億円の提案だということです。この将来予測についてはもともと、30年後も今の交通環境のままなど、ほぼあり得ない想定の下ではじき出された数字でありました。根拠がないものだと指摘してまいりました。そして、新年度予算が出て、スタート時点でもう8億円ずれているということが確定いたします。
確認をしたいんですけれども、昨年5月時点のこの将来予測については、既に数字が合っておりませんので、専門分科会の資料とはなり得ないということでよろしいのか、伺います。
◯高齢企画課長 令和5年度予算案につきましては、直近の乗車実績に基づき、新型コロナウイルス感染症の影響も考慮の上、見積もったものでございます。
昨年5月に健康福祉委員会にお示しいたしました推計につきましては、敬老乗車証制度全体の事業費、この規模等を御説明するために、感染症の流行前である平成30年の10月から令和元年の9月までの年齢階層別の利用率、それから平均利用額を将来人口推計に乗じまして、これを70歳以上の人口が最大となる令和37年度までの試算をしたものでございました。感染症の影響も考慮していないといった点につきましては、資料の中にも明示したところでございます。
試算については、それぞれ積算手法というところが異なっておりまして、その結果にも差異が生じているところでございます。今後、制度の持続可能な在り方の検討に際しましては、新型コロナウイルス感染症の影響なども考慮した推計をお示ししてまいりたいと存じます。
◯すげの直子委員 いや、私は単純なことをお伺いしたので、今の資料はもう前提が違うものになっているので、今回、その昨年5月出した資料は、専門分科会での検討資料には値しないものになりましたということを確認しています。
◯高齢企画課長 常任委員会でお示しした資料につきましては、先ほど申し上げたとおり、コロナの感染の影響を考慮しないもので試算したものでございますので、今後、社会福祉審議会の老人福祉専門分科会のほうで議論する際には、改めて試算をしたものを、直近のデータ等を用いて試算したものをお示ししたいというふうに考えてございます。
◯すげの直子委員 今の試算は、根拠を失っているものだということです。