(2010年6月議会 花木則彰議員)
◯三十五番(花木則彰)日本共産党の花木則彰です。提出者を代表して提案の趣旨を説明します。 仙台市議会の政務調査費の使途の透明化について、かねてから私たち日本共産党は、すべての支出について領収書等を添付すべきだと主張してきました。二〇〇七年、仙台市議会に検討のための委員会がつくられたときも、一貫して主張いたしました。当時、領収書等を添付することでは一致したものの、一万円を超えるものだけに制限しようとする方が大勢を占め、私たちは、すべての領収書等を添付する対案を出すことになりました。それも入れると、三年の間に四回の条例改正案を出し、改善を訴えてまいりました。 今回、やっと、すべての支出について領収書等を添付する条例改正で、全会派が一致したことは一歩前進です。改めて、もっと早くに実現して当然な事柄であると強調をしたいと思います。 また、残念ながら、今回も一致しない点がありました。施行期日です。ほかの会派は、来年の五月二日からにすると共同提案をしています。これでは、一円からのすべての支出について実際に公表されるのは、再来年の二〇一二年の五月以降となってしまいます。仙台市議会もやっと全面公開にすることになったと市民が今聞いたとしても、政務調査費の収支状況報告書が来年五月に出されるときには、一万円を超える支出についてしか添付されていないことになります。全面公開と決めたはずなのにどうなっているのと、議会への不信を一層募らせることになりかねません。 現在でも、日本共産党仙台市議団は、すべての領収書等の添付を行っています。また、各会派では、すべての領収書等の保管をしていることになっています。来年五月に出す報告書に、これらの領収書等を添付することは別に難しいことではありません。次の選挙で選ばれる議員には、すべての領収書等の添付を義務づけるが、現在の議員、自分たちはそうしないということを決めるのもおかしな話です。 私たちは、これらの理由から、条例改正本文は同じですが、施行期日を公布の日からとし、施行の日以後に提出する収支状況報告書に係る領収書等の写しについて適用すると明記をした条例改正案を対案として提案をするものです。これによって、今年度四月からのすべての支出について、来年五月には公表されることになります。 議会改革への姿勢が問われるこの問題で、後ろ向き、消極的な対応とならないよう、ぜひ議員各位においては議第九号に賛同されるよう訴えまして、提案趣旨説明といたします。