日本共産党 仙台市議団ウェブサイト

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「子どもの医療費の助成に関する条例」提案趣旨説明(2011年12月)

(2011年12月議会 花木則彰議員)

◯四十四番(花木則彰)日本共産党の花木則彰です。提出者を代表して、議第十五号仙台市子どもの医療費の助成に関する条例について提案趣旨説明を行います。  子育て支援策の重要な施策として、子供の医療費無料制度が各自治体ごとに充実されてきました。既にすべての都道府県で何らかの助成制度がつくられ、上乗せを行う市町村も大多数になっています。国の制度としての整備や、全国でも最低レベルの宮城県の助成を前進させることが大切です。国や県待ちにならず、仙台市民の子育て支援を強めていくことも大きな期待がかけられています。  現在の仙台市の制度は、小学校入学前までの子供について、入院と通院の医療費自己負担を無料としています。しかし、この水準は、政令指定都市の中で最低レベルとなっています。市民の運動と議会での具体的な改善提案も受け、市は年明けから、対象年齢を通院では小学校三年生まで、入院は中学校卒業までに拡大をすることになりました。  ところが、その一方で、三歳以上の通院と小学生以降の入院について、無料から一部有料を持ち込もうとしています。これでは、とても子育て支援の充実とは言えないものです。とりわけ三歳から小学校入学前までの子供にとっては新たな負担増を強いるもので、制度の後退となっています。  提案しているこの条例案は、対象年齢を市の方針と同様に拡大するとともに、一部負担の導入は行わず、無料制度として継続する内容です。無料として継続するために必要な費用は、年間約二億六千八百万円と見込んでいます。現行の制度のもとで、約十九億円の助成額のうち県の補助は五億円弱しかありません。市民に負担を求めるよりも、おくれた宮城県の補助額を引き上げることにこそ、仙台市は力を注ぐべきです。  慎重御審議の上、ぜひとも御賛同いただきますようお願いをいたしまして、提案理由の説明といたします。
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